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684. Loved Dad"

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とうとうその日は訪れた。それが今日だったのかを知る時、モニターの呼吸のデータが波を打たない。
パイロットエアスクリュー、ピストンリング。磨り減ったスリーブにピストンだったら幾らでも治せたけど。


説明書や保証書。車検証やプライスさえない命の扱いは、不明に近い。ヒントがあっても答えが無い。
「大丈夫」の一声で治ったり。気の加減で萎んだり。様々な悩みやストレスから開放される事も難しい。


今年の夏の誕生日で102歳になったばかりだった。一年が365日だから×102=37230日+74日。
合計=37304日生きた。少なくとも、自分には抜けない記録”だと言う事は、想像に難しくないと思う。

「とうちゃーん!いままでほんとにありがとー!」 父親に言う。心電図はそれに答えるように波を打つ。
呼吸は止まり、血圧も無いに等しい。心拍数一桁。看護婦も突っ立ったまま。聞こえているかのように
モニターのグラフは振れて、返事をしていた。呼吸が止まってから、恐らく約5~10分位あっただろうか。

一体何と返事していたのかは息子だから分る。憶測や推理ではなく分る。親子はそういうものだと 思う。
一緒に暮らす中で、通い合う何かだろう。DNAでは無い何かが同じく繋がる。そんな目に見えない絆”。
そういうものが不思議とある親子。人が喋らずともコミニケート出来た時代は当たり前にはあった何かだ。



バイクで事故を起こして、半年寝たきりだった私がバイク屋を始めた時、父は「本当に 好きなんだな」 と
危ないから乗るなと、一言も言わなかった。只、出掛ける時は「気”を付けろよ!」と。必ず 言ってくれた。
飛行機(戦闘機)よりスピードは出ないから大丈夫だ!と言うと、ああ、そんなに遅ければ大丈夫だな と。



焼いた骨を俺と兄貴が口に入れた。「あんまり うめーもんじゃねーな」そう言う兄弟の中で生きて欲しい。
自分達にとってこれだけ影響を与えてくれた恩師が父だった。一番好きな男だった。絶対忘れない人だ。

多分今頃は、昔の戦友と飲んで盛り上がっているんじゃない?。笑 何時か、俺も混ぜてくれよな!泣笑
by samsonblue | 2010-10-28 02:01 | 希望