625. Continuation of dream"

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27歳の時、大切なオートバイを丸ごと盗まれた。 あれからもう、15年も過ぎてしまった・・・。
それはそれは悔しくて悔しくて、アパートの壁に穴を数箇所 拳で開けた程に。今でも覚えてる。

「もう一度、そのバイクを作れば良いじゃない!」 そう言ってその女は俺に茶封筒をくれた。
その時に同棲してた彼女は、どれだけ大切なものだったかを一番理解していた人だったから、
バイクを購入する資金を、俺に渡してくれた。嬉しくも悲しくも。そんな複雑な心境で、一人、涙。

同じパーツ、オートバイを購入するのはシャクだから違う車種に。その後、全てそれに没頭した。

「カスタム」=人と同じではない特別な。 そういうバイクの代わりを作るのは並大抵ではない。
掛かった金額以上に価値が有るのは、その時に向き合った自分の気持ちだ。恨みを力に変換。

仕上がったのはBlueのSRX。トロフィーや雑誌の表紙を飾るに到るまでにそんな過去がある。
誰も分からない事だが、当時の事情を知る者も居る。そして手伝ってくれた人も多数居るんだ。



なんとも皮肉なものだ。盗難を防ぐ為のガレージや、車種を変更した事で今の店に至る事がだ。
世の中良い事より悪い事が圧倒的に多い。それだけ思いやる心が無い嫌な奴が増えて居るが、
良い事より、嫌な事は振り返った時に持つ意味”が深く、立ち上がる後でその壁の恩恵を知る。


それでも、その時に資金をくれた彼女みたく極マレに、拾う神様もいると言う訳だが・・・縁無く
その人は、別の人と結婚してしまった。それも縁かと思うが、今だに悔いる事。申し訳無く思う。
今のカミサンには悪いが、オートバイで恩返ししたかった。「本当にありがとう」 って意味でさ。



バイクはバランスが悪い。それは、止まると 倒れる所。だから走る事でバランスするしか無い。
行くかヤメルか?その二極で問い掛けてくる。危ないから、と言う声も加勢して揺さぶってくる。

危なっかしいオートバイが、あったからこそ今”がある!。そんな人も多数は事実だけどね。笑



「お帰り」 そんな声が聞こえてきそうなオートバイには、貴方がシッカリと見えている事だろう。
オーナーとオートバイの関係には、彼女も嫉妬する位の距離感がある。永遠に不変なことだ。

次”は何処へ行こうか?そんな約束を破らない為には、どちら”も離さない事。 経験談だよ。笑


オートバイはもう一人の私。弱い自分を知ってる無機質なカウンセラー。そしてベストパートナーだ。
by samsonblue | 2007-07-01 06:21 | バイク


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