94. AM3:00

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初めて自分で組んだエンジンを掛けるオーナーの心境。

不安と期待が入り混じるものの、自分の弱さを克服する瞬間(チャンス)でもある。
疑問が募るタペット調整のズレ。 オイルライン、もしくはヘッドボルトの緩みかも知れない。
距離に対して、音は増える・・・。  高まるばかりの不安感。 今日に限って弱い自分が出る。

「不安だったら、開けて見ればいい。 大丈夫だとは思うが、 さあ、 どうする?」

問いに出た答えは YES! 時間を掛けて、不安と直面する覚悟が出来た。もう恐さは無い。

お陰で色んな答えを出せた事。 音に敏感になった事。 自分で直せる自信が持てた事。
答えばかりを早急に求めるこのインスタント世代にあって、今日の収穫には手応えがあった筈。

距離を置いた場所から聞いて見ても、随分静かになったエンジン音。
温度で膨張する逃げを確保する勘所は、多分これから本格的に勉強するだろう。
本やネットではなく、その対処法に自分の考えが最終的にジャッジした経験。
その一つ一つは、自分の手でなくては意味を持たない。

例え、5段目しか積まなかったとしても、その一段の重さが桁違い” だと。 私は感じている。

 深夜3時。 3000rpmでシフト しながら オーナーは帰路を辿る。

ヘッドボルトやキャブレターと会話出来る日も、きっとそう 遠くないだろう。
人の手が休まない限り、オートバイはちゃんと答えてくれる事を理解した そんな記念日だった。
by samsonblue | 2005-07-31 03:25 | バイク


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