86. Yesterday .

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初めて乗ったオートバイの機種は、きっと 誰でも忘れはしない。 そして必ずあるもの。


その排気量や メイカー、色。  まるで昨日の事のように鮮明に 思い出せる。
免許こそ有るものの ぎこちないフォームで、転倒した最初の傷。
曲がったハンドルに凹んだタンク。 マフラーに擦り傷と、もげたウインカー。

自分の体より先に そのオートバイのダメージを心配した 遠い記憶の中の 一台。

初めて遠出した帰り道での出来事も、覚えているだろう。
車線区分違反で貰った切符の色や、パンク。 オーバーヒートにエンジン ストール。
簡単な作りの車載工具に助けられたり、役に立たなかった時の悔しさ・・。など


色んな言い訳と諸事情で、2台目になり 3台目となる人も居るだろう・・。
何時の間にか、クルマになってたり 違う趣味になってたりも するのではないだろうか?

それでも、今” 思い出した その オートバイでの出来事は、ほろ苦くて 良い思い出だろう。

何も知恵が無くても、その毎日は充実してたし 安いマフラーでも楽しめた筈だ。
ある時は マン島のGPレーサーに憧れ、又ある時は バリ伝の秀吉になりきり 攻めた峠道。
安いカストロの4Lでのオイル交換も、楽しかったり。 フィルターは今度! そう何度も言ったり

チャンピオンのプラグのステッカー、モリワキにヨシムラ。トラストにアドバン。
何も知らないから、楽しめたステッカーチューン。 速くなった気がしたり・・自慢したりと。
ガンスパークを二丁掛けしたり、マフラーエンドに釘で穴を空けたり クリーナーBOXの蓋取り。
音だけがスピードを増し、トルクの痩せ具合を チューニングと勘違いした時期を過ぎて・・。


いつのまにか昔話の中の 思い出のオートバイ。美化され続ける。  それは過去。

今でもその一台に乗ってる人と会う事があるなら、是非。
オーナーと、そのオートバイは他人には見えない絆で結ばれているだろう。
言い訳なしで、付き合ってきた 重みが あるだろう。
何かを犠牲にしながらも、トラブルやメンテナンスを繰り返す。そうして、超えてきた時間は尊い。

「自分の店がいつか持てたら」 あれから、18年。
その頃に雑誌で見た、憧れのオートバイ。 木下さんの (PEYTON PLACE) SR。

オートバイは喋らないし、機嫌もない代わりに 言葉ではない何かで 訴えかける。

このオートバイを間近で見た瞬間、 何も知らなかった頃の自分に戻れた気がした。
知恵と交換に減って行く、バイタリティを取り返したくなる。 


 夏  Tシャツと ジーンズ。 そして オートバイ。 予定は走りながら 考えると しよう。


そういう時間を作るのに、イチイチ言い訳を考えなければならない 歳になってきたなあ。 笑
by samsonblue | 2005-07-18 09:35 | 風景


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