703. Dear-Nomura"

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気合や根性。否、ど根性がダサクなった世の中だが、やはり”必要な時代になった。急”に恐い時代になった。


この何ヶ月は月日が流れるのがこれほど早く感じることは、今まで無かった。余裕も無かったと。余りにも だ。

ボランティアの方々、緊急避難された方々の映像をTVなど毎回見させて頂いた事で、更に深刻 な気分 にも。

頑張って踏ん張ってる人にこれ以上掛ける声(文章も無く。時間だけが過ぎてしまい、本当、すみませんです。

飯当番の私に出来る事と言えば、震災にあった地方の方の野菜や、畜産物を買い、スーパーに設置されてる
募金箱に僅かなお金を入れる事位。それでも、毎回の買い物で時間をかければ、微微たるも何かのお役にと。

それでも何かしらの罪悪感に苛まれるこの何ヶ月でした。自分の家族を守る以上の余力が無さ過ぎ・・。反省

東北の恩恵がこれほど大きいとは思ってなかった人。自分だけかも知れませんが、改めて理解出来ましたし
生活に関わる物資の大半を担う企業が密集してた事と、その地域に住む人々のど根性に支えられてた事実。
これから自分の出来る事に集中し、努力を惜しまない事。これしか出来ないけど、ここは絶対負けない事で!
微微たるも協力する事を誓います。生活の上でバイクの重さを量る事はタブーですが、案外軽くは無いです。
これがあったから今までやってこれた!と思って(た)る人が居る事を信じています。メイカーや気筒問わず。



写真のSIMPSON”は、私の親友であるニシ”の友人の形見です。その白いヘルメットに初めてグラフィックを
入れた記念のモデル。亡くなった方に対して贈ったDESIGNなんです。駆け出しの頃でしたが真剣に向き合い
一生懸命仕上げた記憶があります。まだ、PCもカットプロットも無い頃でしたが、気合だけで望んだ作品です。
ずっと一緒に居る=走る事で供養出来れば。そんなBIKE仲間の思いでしかないけれど、自分”なら同じく!と。


今回RIDE47に掲載されているSRX&紫のSIMPSONは、今は亡き友人の為に、東本氏に描いて頂きました
ここに登場出来る機会は、一生に一度と思い。それなら絶対一緒に!と。一度も会う事がなかった友人ですが
生きていたら一度は同じ道を突っ走る事になっていたに違い無いですし、きっとその方も同じだと・・。思ってて

物理的に処理出来ない事も、気持ちは何時も優しく迎えてくれます。こんな私”にも優しい時間が訪れますし。


「おう ノムラ!走るべ!」 「いいッスよー! まけねースよ!」 「上等だよ!笑」 そんな日常も有ったかもと。


桜吹雪の中、このメットを被って走る。 「見えるか野村。 この桜が!」  「ハイ!、チョー綺麗すね!マジで」

気のせいじゃ無く聞こえる。会った事も無い仲間の声がハッキリと。だから、奴の分まで生き、走るんだよ!と


自分の人生を決め”てくれたオートバイは、兄の乗っていたのと同じ色に。SAMSON`BLUEは、希望の青色!


今回の機会を与えて頂いた、GOGGLESの後藤様、RIDE編集の滝沢様、SBを応援して頂いたお客様方々。
SRXに乗る人、これから乗る人。そして、あの頃乗ってたけれどもう降りた人に。もう一度!諦めず、優しく!


そして東本先生。ほんとうにありがとうございました。自分の出来る事あれば全開でやりますので是非!ッス。
by samsonblue | 2011-04-15 02:47 | 希望


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